債券投資について

更新: 2022/05/08 21:38

債権投資の基本

債券投資は主に、国債や公債、社債をはじめとして豊富な種類が揃っています。
また最近は、ローンファンドなどの少ない資金から始められるものもあるので、まとまった資金がなくてもできるようになりました。

債権投資は、返済を基本として利息を利益とする投資ですから、株式投資や外国為替投資などに比べてリスクは低く抑えることができるという特徴があります。
といっても、証券化された債権を売買するので、値動きを利用した売買益を得ることも可能です。

また、2016年1月1日より証券税制が変更され、債券・公社債投信の税制が申告分離課税になりました。
債権も特定口座に組入れることができるようになり、株式、投信と損益通算して、さらに譲渡損失が3年間繰越し控除の対象になっています。

株価が下がると債権は上がる

基本的に債権相場は、株式相場と負の相関関係が成り立つ。
つまり、「株価が上昇すると債権は下落する」、逆に「株価が下落すると債権は上昇する」ということが言われています。

何故こんなことになるのでしょうか?

債券価格は大きく「市場金利の動向」と「信用リスク」の二つの要素によって変動します。

市場金利が上がった場合、過去に発行されている債券の価値は相対的に下落します。
これは、今の金利が過去に発行された債権の金利より相対的に高くなるために、発行済の債権は売られて、金利の良い方に資金が流れるためです。
金利が下がると、逆のことが起こり、市場金利の下落は債券価格を上昇させます。
金利の下落は過去に発行されている債券にプレミアム的な価値を与えることになるためです。

ちなみに、たいていの債券には、償還期限というものがありますから、現在より金利の高い時期に発行された債権が一旦金利の下落を経て、再度金利が上昇したが過去の金利に届いていないというケースでは、腕に債券価格が調整を受けているので、結果として同じ道を辿ります。

そのことを踏まえて、「株価が下落すると債権は上昇する」というには大きく2つの理由があります。

一つ目は、選考の問題です。
投資をするならできるだけ儲かるものに投資をしたいですね。
でも無駄なリスクをとりたくないというのは当然です。

ですから、

→株価が下がる
→株の相対的な運用リターンが低下する
→相対的に固定の利回りで運用できる債券の魅力が上がる
→債券が買われる
→債券価格が上昇する

という流れになります。
また、株式相場では、「リスク」に対する感覚が変化しています。
株価が強気の時は積極的にリスクを取りに行く投資家が増え、逆に弱気の時はリスクを恐れます。

こうしたことでリスク選好が強まると「債券が売られ株が買われる」、逆にリスク回避の流れが強まると「株が売られ債券が買われる」ということになります。

二つ目は、景気循環と関係があります。
通常、景気が良くなると金利が上がります。
これは政策上、中央銀行が政策金利をアップさせるという点と、企業の設備投資意欲などが上昇して資金に対する需要が上がるためです。

当然景気が良い場合には株価が上がります。すると、

→景気上昇により金利が上昇する
→相対的に魅力が低下した既発債券の価格が低下する
→債券価格の下落する

というようになります。

逆に景気が悪くなった場合は逆のことが起こります。

→景気悪化により金利が下がる
→相対的に既発債券の価値が上昇する
→債券価格の上昇する

長期投資をするなら、「景気が良くなると、債権が買いやすくなる」のです。
また、分散投資の対象としても、株価と逆の動きをする債権投資は絶好の対象といえるのです。

外国債券にも投資できる

債券も株式と同様に、海外の債券を投資対象にできます。
為替やその国の政策などに影響を受けるのでリスクは高くなりますが、国内金利が低い時には、海外の高金利の恩恵を受けることができます。

購入のタイミングと資産の配分が重要です!

債券は中途解約により、リターンが大幅に低下する場合があります。
また、短期的な売買で利鞘を稼ぐのではないので、余裕資金で投資を行なう事が前提となります。

とても魅力的な商品でも、数年から十数年保有できるかという点も冷静に考えていかなければなりません。

また、この先の景気動向などの影響も受けますので、将来展望なども考慮して着実なリターンを得る方向を模索する勉強が必要です。
長期運用で確実な収益を得るということが重要ですので、購入のタイミングや中途換金を行わないで済む適切な資産配分を考えましょう!

債券投資は難しいと考える方も多いですが、投資において重要なリスクヘッジと長期分散投資が可能な投資です。
自分の投資スタンスにふさわしい債券投資をポートフォリオに組み込んで、リスクを分散をすることが大切だと思います。